東日本大震災:金沢市がれき受け入れ 埋立処分場周辺の住民ら、廃棄物視察 /石川
2012/09/03
環境省
金沢市戸室新保にある市の埋立処分場の周辺住民らが31日、岩手県宮古市で、東日本大震災で出た廃棄物の現状を視察した。市は震災がれきの処分を引き受ける方針で、宮古市の廃棄物は、同処分場で埋め立て処分される予定。住民ら計17人が訪問し、受け入れ予定の漁具・漁網の状態やがれきの選別作業を確認したり、周辺の空間放射線量を測定したりした。
視察は金沢市の主導で実施。今月6日、処分場周辺住民を対象とした説明会を開くのに先立ち、希望者に現地の状況を直接確認してもらう目的で行った。市環境政策課によるとこの日の視察で空間放射線量を測定した数値に対し、周辺住民は「金沢と同じ程度だ」などと感想を述べたという。
金沢市は宮古市の2次仮置き場・藤原埠頭(ふとう)に集められた漁具・漁網を受け入れる方針。受け入れの量や期間は未定としている。同7、9日には、処分場周辺以外の市民向けに説明会を開き、受け入れへの理解を求める。
出典:毎日新聞