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施行から約7年、認知度低い「PCリサイクル法」

2010/09/22

環境省

 PC リサイクル法は2003年10月1日から、改正資源有効利用促進法に基づいて、家庭向けに販売されたパソコンやディスプレイの回収とリサイクルをメーカーに義務付けている。

 インターネットコムでは2008年8月と2010年4月に、PC リサイクル法についての調査を実施しているが、今回、goo リサーチと協力して、さらに動向を追ってみた。以前と比べて、状況に変化はあっただろうか。

 調査対象は、全国10代~60代以上のインターネットユーザー1,084人。男女比は、男性52.6%、女性47.4%。年齢別は、10代16.0%、20代17.5%、30代21.2%、40代16.5%、50代16.3%、60代以上12.5%。

 回答者全員に「PC リサイクル法」について知っているか聞いてみた。

 「よく知っている」と答えた回答者は、たった8.2%(89人)しかいなかった。施行されてまもなく7年経つことを考えれば、かなり理解率は低いといえる結果である。また、「まったく知らない」と答えた回答者も18.9%(205人)いた。結果としては、2010年4月の調査とほとんど変化はなかった。

 続いて、この「よく知っている」と答えた89人に、「PC リサイクル法」が機能していると思うか、という質問をした。

 「よく機能していると思う」と答えた回答者は、9.0%(8人)、「ある程度機能していると思う」と答えた回答者は、59.6%(53人)、「あまり機能していないと思う」と答えた回答者は、12.4%(11人)、「全く機能していないと思う」と答えた回答者は、5.6%(5人)となった。

 調査会社が異なるので比較するのは難しいが、2010年4月の調査結果と比べると、「よく機能している」「ある程度機能している」とした回答者合計は68.6%で、40.0%から28.6ポイント増えた。一方で、「全く機能していない」「あまり機能していない」とした回答者合計は17.9%で、46.7%から28.8ポイント減った結果となった。

 また、2003年10月以降に PC を購入した経験がある949人に、PC 購入の際に「PC リサイクル法」についての説明を、販売店やメーカーから(口頭/文書)受けたかどうか聞いてみたところ、「はい」と回答したのは13.5%(128人)だった。これは、逆に2010年4月の結果より低くなってしまっていた。

 よく理解している層での、PC リサイクル法に対する評価はあがっているが、全体としては普及度がまだまだ低いといえる。行政は何らかの手段を打つべきではないだろうか。

出典:読売新聞

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