携帯端末回収、６年ぶり増加 “都市鉱山”リサイクルで１２％増
2010/07/01
環境省
電気通信事業者協会（ＴＣＡ）と情報通信ネットワーク産業協会（ＣＩＡＪ）が２９日発表した２００９年度の携帯電話・ＰＨＳのリサイクル取り組み状況によると、端末の回収台数は６９２万台で、過去最低だった０８年度の６１７万台から１２％増加した。前年を上回ったのは、０３年度以来６年ぶり。
端末に保存した写真やメールなどを残しておきたいユーザーや個人情報流出を心配するユーザーが多いことから、端末の回収台数は減少を続けていた。
環境意識の高まりに加え、金や銀、銅、パラジウムなどのレアメタル（希少金属）が大量に使われている廃棄携帯端末は「都市鉱山」と呼ばれており、官民一体のリサイクル強化が奏功した。
ＴＣＡやＣＩＡＪは全国の販売店から端末など回収する活動を進めており、希少金属のほか、プラスチックも溶解して日用品などに再利用している。
ただ、回収台数は、ピークの２０００年度（１３６１万台）の半分程度にとどまっており、リサイクルの認知度向上など一層の取り組みが求められそうだ。
出典：SankeiBiz
