投棄ごみ、携帯で撮影しネット地図で公開 京都・保津峡
2009/01/19
環境省
観光地や景勝地に不法投棄されたごみの位置を載せた「ごみマップ」を作り、インターネットで公開する動きが広がっている。全地球測位システム(GPS)付きの携帯電話でごみの写真を記録したり、足で稼いだ分布図を作ったり。清掃活動に効果をあげている。
京都・保津峡。京都府亀岡市から嵐山(京都市)までの川下りを年間30万人が楽しむ景勝地だが、観光客らが捨てたペットボトルが河原に転がり、レジ袋が流木に引っかかるなど環境悪化が進む。
NPO法人「プロジェクト保津川」は昨年7月、ネット上で「保津川ごみマップ」の試験運用を始めた。地図は検索大手の地図サービス「グーグルマップ」を利用。会員が携帯電話のカメラでごみを撮影し、GPS機能で位置情報を確認して保存。ごみの量や種類のデータも付けてパソコンから送信すると、地図に写真とごみ情報が載る。
同法人は、集めた「ごみ情報」をもとに月1回のペースで一斉清掃をしている。法人副代表の原田禎夫・大阪商業大准教授は「ごみの場所を特定しないと効率的な清掃は難しく、目印が少ない川べりなどではGPS情報が有効だ」と話す。
出典:朝日新聞