廃油リサイクルし、バス燃料に 山香地区
2011/03/28
環境省
杵築市が山香地区で運行しているコミュニティーバス(山香コース)は2月中旬から、食廃油をリサイクルした軽油代替燃料(BDF)を使用している。
燃料は市内の二つの社会福祉施設が飲食店などから廃油を回収、精製したもの。市は「環境への配慮はもちろん、障害者の就労支援にもつながる」と回収への協力を呼び掛けている。
市生活環境課は2009年度、2施設にリサイクル装置を設置。2施設は10年度から本格的に廃油回収と精製を始めた。施設内で使う農機具の燃料などとして使っており、今回、市のコミュニティーバスでも活用してもらうことになった。
現在、BDFで運行するバスは1台。2日に1回、約50リットルを給油して走行している。排ガス特有の臭いがなく、従来の軽油に比べて燃費はほぼ同じという。市企画財政課は「今後は公用車や、農機具などの市有備品への導入も検討したい」としている。
出典:大分合同新聞