広がる無料回収 小型家電リサイクル
2010/09/27
環境省
富山・高岡・射水市が来月スタート
電子レンジや掃除機など家庭で不要になった小型家電を無料回収するリサイクル事業が富山県内で本格化する。五月に始めた砺波市に続き、十月から富山、高岡、射水の三市でスタート。黒部市も十一月から実施する。効率よく金属を回収し、埋め立て量を減らす狙いだ。
リサイクル事業は試行的な取り組みで、県が各自治体に設備費や維持費など五十万円を上限に補助する。小型家電は従来、「燃やせないごみ」として各自治体が月二回程度収集してきた。
回収できるのはほかに、電話機やビデオデッキ、デジタルカメラなど。家電リサイクル法で回収が義務付けられているテレビやエアコン、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機とメーカーが自主回収するパソコンは除く。
富山市の場合、環境センターにある資源物ステーションに専用の回収箱を設置。市民が土日祝日の午前九時~午後三時に持ち込める。回収した家電は、入札で選ばれた業者に売却。この業者が家電に含まれる鉄やアルミニウム、銅などを取り出して再利用する。焼却処分していたプラスチックも固形燃料としてリサイクルを検討している。
高岡市は日曜日の午前十時~午後三時に環境クリーン工場など二カ所で、射水市は土日の午前八時半~午後三時半にクリーンピア射水で、それぞれ回収。十一月から始める黒部市は、平日と土日祝日も回収する。
出典:中日新聞