島津製作、廃車の使用済みプラスチック向け選別システム
2012/01/13
環境省
島津製作所は10日、廃車の使用済みプラスチックを高精度にリサイクルする選別システムを2014年中に発売すると発表した。
自動車シュレッダーダスト(ASR)に含まれるポリプロピレン(PP)を、フーリエ変換赤外分光光度計などを応用して99%以上の精度で選別する。自動車リサイクル法で掲げる15年までのリサイクル達成率95%を支援する技術として提案する。価格は約2500万円。15年に国内で売上高5億円を目指す。
PPはASRの中の使用済みプラスチックの約50%を占める。ASRは複数の素材が混在しているため再利用が困難で、ほとんどが焼却処理されている。
しかし、「分別の精度は技術的に確立している」(中本晃社長)ため、フレーク状のASR(約1グラム)をコンベヤーで流す速度などを調整し、製品化する。目標の選別処理能力は1時間当たり100キログラム。
出典:日刊工業新聞