山中での投棄を重機からジロリ 県内の土木・建設業20社
2011/02/10
環境省
山中など人目につきにくい場所で土木・建設作業にあたる立場を生かしてゴミの不法投棄に目を光らせようと、県建設車輌事業協同組合が「ストップ ザ 不法投棄」と書いたステッカーを作製した。ダンプカーや建設重機に貼り、作業現場への往復などで見回り活動をする。
同組合は中濃地域を中心に建設・土木関連会社20社で組織し、大型ダンプ25台や建設重機30台など60台以上の建設車両が所属。各社は関や美濃市などの山中で工事を請け負っている。
ステッカーはA4サイズ。目に留まりやすいように、筆書きの書体を取り入れた。車体のほか、作業用ヘルメットにも貼っている。
同組合の高井直人理事長は「山中を通ると、投棄された家電や産廃が目につく。私たちだからこそ『投棄する姿は見られていますよ』と注意を呼びかけられる」と話し、予防効果に期待を込める。
県不法投棄監視課によると、土砂を装って運搬したり、夜間や早朝に運んだりするなど手口が悪質、巧妙化している。2009年度は県委託のパトロール会社などから前年度より13%多い3971件の通報が寄せられた。
出典:中日新聞