容器リサイクル法分別収集 08年度15市7町に拡大
2010/09/10
環境省
空き缶やペットボトルなど、容器包装リサイクル法が対象とする容器・包装ごみ10品目をすべて分別収集する県内の市町が2008年度、全体の半数を超え、15市7町に拡大したことが、県のまとめで分かった。一方で、県民1人1日当たりの分別収集量は58グラムで、全国平均に比べて2グラム少なかった。
県内の分別収集量は、05年に姫路市の10品目分別収集開始で初めて10万トンを突破。08年に神戸市でも全品目となり(北区で先行実施)、08年度は全体で約12万トンとなった。それでも、県民1人当たりの収集量は全国平均を下回った。
08年度実績によると、全品目分別を実施する市町は、全41市町のうち15市7町。9~7品目は14市4町だった。佐用町は5品目で、最も取り組みが遅れている。
分別すべきごみの量に対して実際に分別された割合(分別収集率)は32・3%。「紙パック」や菓子箱といった「その他紙」▽ペットボトル以外のプラスチック製容器‐などで収集率が低かった。
こうした状況を受け、県は11年度から5年間の次期分別収集促進計画を策定。15年度には収集施設の整備が間に合わない市川、神河町を除く39市町で全品目の分別収集を実現し、収集率48%への引き上げを目指す。
県は「さらに分別収集を周知徹底するとともに、収集方法の改善などで、1人1日当たりの分別収集量を全国上位の水準に引き上げたい」としている。
容器包装リサイクル法は、分別対象に「缶類」「びん類」「紙類」「プラスチック類」の4種類を規定。さらに「スチール缶」「アルミ缶」などと細分化し、分別収集すべきごみ10品目を定めている。
出典:神戸新聞