太陽光パネルをリサイクル 北九州市などが技術開発
2010/08/20
環境省
普及が進む太陽光発電の使用済みパネルから希少金属などを回収するリサイクル技術を確立しようと、北九州市と地元企業などは共同で11月にも技術開発に乗り出す。
現状では大部分が埋め立て処理されている、使用済みパネルの有効活用を目指す。
市はパネル製造会社の昭和シェル石油(東京)、地元のリサイクル業者「新菱」、北九州市立大などと連携。同市若松区に新設する電気炉で、構造や材料が異なる使用済みパネルを加熱処理して、銀などの希少金属やガラス、シリコンなどを安定的に取り出す技術を開発。
新エネルギー・産業技術総合開発機構の委託事業で、5年間で約5億円の費用を国が全額負担。
リサイクル技術にめどがたてば、市は5年後を目標に中国、九州地方で廃棄されたパネルを回収して処理するセンターを誘致する考え。
太陽光発電パネルは1980年代以降に家庭や事業所などで設置が進み、20年程度とされる寿命を迎えて廃棄量が近年増加。
出典:47NEWS