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四国の10月企業倒産、前年同月比12.5%増の27件 中小・零細企業が中心

2008/11/26

環境省

 民間信用調査機関の帝国データバンク高松支店がまとめた10月の四国の企業倒産状況(負債額1000万円以上、法的整理による倒産)によると、倒産件数は27件(前年同月比12・5%増)と、2月から9カ月連続で20件以上の高水準で推移。うち18件は負債が1億円未満で、中小・零細企業の倒産が中心だった。負債総額は39億5900万円で今年最少を記録した。同支店は今後の見通しについて「企業の経営環境が好転する要素に乏しく、原料高で体力をすり減らした中小企業の倒産増に拍車が掛かることも予想される」としている。

 業種別にみると、建設業が10件で6カ月連続の2けた台となったほか、卸売業6件、小売業5件、製造業3件、不動産業、運輸通信業、サービス業各1件。原因別では、厳しい経営環境を反映し、販売不振19件、業界不振3件など。不況型倒産比率が85・2%だった。

 県別の倒産件数と負債総額は、香川=8件(前年同月比100%増)、7億9100万円(同129・3%増)▽愛媛=9件(同50・0%増)、8億1000万円(同41・9%減)▽徳島=6件(同25・0%減)、7億4000万円(同88・8%減)▽高知=4件(同33・3%減)、16億1800万円(同55・1%増)。

 東京商工リサーチ高松支社がまとめた同月の企業倒産状況(負債額1000万円以上、任意整理含む)では、倒産件数は前年同月比10・5%増の42件、負債総額は同33・2%減の74億7500万円。業種別では建設業17件、卸売業は8件、小売業は5件など。原因別では販売不振19件、過小資本12件など。県別では、香川9件、愛媛14件、徳島12件、高知7件だった。

出典:産経新聞


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