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医療廃棄物を水とCO2に分解=世界初の非燃焼型処理機開発-滋賀医大

2010/11/15

環境省

 使用済みの注射器や手術で使ったゴム手袋といった医療廃棄物を水と二酸化炭素(CO2)に分解する非燃焼型の医療廃棄物処理機を滋賀医科大(大津市)と滋賀県の会社が共同開発し、実用化に成功した。同大によると、医療廃棄物を焼却せず処理するシステムは世界初という。

 この医療廃棄物処理機は幅2メートル、奥行き4メートル、高さ2メートル。加熱した酸化チタンが有機物を分解する特徴を利用する。2センチ程度に破砕した医療廃棄物を450~500度に加熱した酸化チタンに混ぜて分解し、ガス化する。有害なガスは中和処理し、最後は水とCO2になる。

 2004年から開発を始め、今年4月に完成。塩化ビニールやラテックス、おむつなどを使って実証実験を繰り返し、実用化のめどが付いたという。

 処理能力は月当たり7トン。医療廃棄物はこれまで、業者に委託し焼却処分していたが、運搬に伴う感染の危険性を減らし、従来の焼却処理に比べCO2排出量を30%以上削減できるとしている。

出典:時事ドットコム

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