使用済み携帯、家電量販店と協力し回収 兵庫県
2010/03/04
環境省
パラジウムなどの希少金属(レアメタル)や金、銀などを含む使用済み携帯電話の再利用を目的に、兵庫県は3月から、家電量販店などと協力し、店頭での使用済み携帯の回収を始めた。
通信事業者が中心にリサイクルを呼び掛けてきたが、回収台数は減少傾向。家電量販店にも窓口を広げることことにした。
店頭回収を始めたのは、エディオンWEST(ミドリ電化)、ヤマダ電機、ケーズデンキ、コジマの4社72店。破砕機を使ってデータの流出などにも配慮するという。
通信事業者や製造メーカーなどでつくる「モバイル・リサイクル・ネットワーク」によると、使用済み携帯電話、PHSの回収台数は2001年度、約1311万台だったが、08年度には617万台にまで減った。
使用済み携帯電話に使われる希少金属は、価格の高騰もあり「都市鉱山」として注目される。一方で、写真やメールなどの「思い出」を保存されていると手放さない人も多いことから、回収は進まないという。
県は昨年9月、学識者や関係事業者、神戸市や姫路など中核市3市と意見交換会を設置。効果的な回収システムを探ってきた。
また、県と4市はイベントや情報発信を通じて、県民に回収を呼び掛けていくという。
出典:神戸新聞