佐賀市、ごみ焼却のCO2活用 食品原料や藻類培養に
2014/02/04
環境省
佐賀市はごみ焼却で発生した排ガスから二酸化炭素(CO2)を回収し、食品原料や燃料になる藻類の培養に活用する。既に清掃工場にCO2回収装置を設置しており、2016年度に事業を始める計画。藻類を使った新たな産業を興したい考えだ。
市がまとめた「バイオマス産業都市構想」の素案に盛り込んだ。同構想は国が生物資源(バイオマス)を活用する自治体を選び、支援する制度。20年に5000億円規模の産業創出を目指している。佐賀市は14年度に九州の自治体で初の認定を狙う。
佐賀市は年1万2千トンの家庭ごみを焼却処分している市清掃工場に昨年秋、東芝などとCO2回収装置を導入した。14年度中に純度や回収コストの評価などを終える予定だ。
純度が100%に近いCO2を年間1万6500トン製造する計画。CO2で藻類の光合成を促し増殖させる。藻類は機能性食品の原料や燃料に加工。市内で新たなビジネスの創出を目指す。
バイオマス産業都市は今年度に選定がスタートした。1次選定で全国8地域が認定を受けている。
出典:日経新聞