佐世保市 監視カメラ新設へ ごみ有料化で不法投棄増加
2011/02/08
環境省
ごみの有料化で不法投棄が増えていることから、佐世保市は監視パトロールを強化する。本年度中に、市内3カ所に防犯カメラ3台を新設する。
市環境部によると、新たにカメラを設置するのは不法投棄が多発している同市烏帽子町、大塔町、鹿子前町の山間部。前後約10キロの市道沿いには「監視中」の看板も設けることにしており、不法投棄者の特定と抑止効果を狙う。
同部によると、不法投棄は家庭ごみの有料化制度が始まった2005年度に約680件と前年度の約400件から急増。06年度は過去最高の約750件に上った。03年度から始めた週3回の夜間パトロールの効果が浸透したことで08年度以降は400件台に減少したが、家庭ごみの不法投棄が特に目立つという。
同部は対策として本年度から日常パトロールの市職員を4人から35人に増加。昨年3月には初めて防犯カメラを導入して同市小佐々町、日野町の計2カ所に1台ずつ設置したところ、設置箇所付近の不法投棄はほぼなくなり、発見数も減少傾向にあるという。
同部は「不法投棄は犯罪行為であり、根絶に向け厳重に対処していきたい」と話している。
出典:西日本新聞