低濃度PCB廃棄物の焼却実証試験の実施について(お知らせ)
2013/06/18
環境省
環境省は、兵庫県神戸市及び神戸環境クリエート株式会社の協力を得て、低濃度PCB廃棄物の焼却実証試験を実施することとしましたのでお知らせいたします。
1.趣旨
環境省では、低濃度PCB廃棄物の処理体制の整備を図るため、平成17年度から、既存の産業廃棄物処理施設等において、焼却実証試験を行い、安全かつ確実に処理できることを確認してきました。
環境省では、低濃度PCB廃棄物の処理体制の検討に向け、処理の安全性及び確実性を確認する観点から、焼却実証試験を引き続き行うこととしており、今般、関係自治体である兵庫県神戸市、及び産業廃棄物処理施設の設置者である神戸環境クリエート株式会社の協力を得て、焼却実証試験を実施することとしましたので、お知らせいたします。
焼却実証試験の概要は、以下のとおりです。
2.焼却実証試験の概要
(1)実施場所及び実施期間
神戸環境クリエート株式会社(兵庫県神戸市)
平成25年6月18日(火)~6月20日(木)
(2)実施内容
神戸環境クリエート株式会社において、低濃度のPCBを含む防護具類、紙・木、ウエス、廃プラスチック類、廃活性炭、廃アルカリ等及び微量PCB汚染絶縁油を焼却し、処理後の燃え殻、ばいじん、排ガス及び周辺大気等のPCB濃度等を分析することにより、周辺環境に影響を及ぼすことなく安全かつ確実に処理されていることを確認します。
焼却は、燃焼ガスの温度を850℃以上に保ちつつ、2秒以上滞留させて行うものとします。
なお、実施に当たっては、廃棄物処理、分析、健康影響等に関する専門家の助言を得ることとします。
3.これまでの焼却実証試験の実施状況
平成18年3月から平成24年10月にかけて、低濃度PCB廃棄物を試験試料として用いた焼却実証試験を14箇所の施設で合計33回実施し、いずれも試験試料が安全かつ確実に処理されたことを確認しています。