人工衛星で漂流ごみ追跡 鳥取環境大、10日にもスタート
2010/12/08
環境省
鳥取環境大(鳥取市若葉台北)は、海に捨てられたごみの漂流経路を人工衛星で追跡する調査を10日にも始める。日本海での「海ごみ」調査は昨年度から取り組んでおり、鳥取県から流した「模擬ごみ」が東北地方に漂着したケースも確認された。
しかし、これまでの発信機では、沖合では探知圏外となり漂流ルートの特定が困難だったため、人工衛星を使った追跡システムを模擬ごみに搭載することにした。
今回の模擬ごみは重さ700グラムのペットボトル型で、GPSで得た位置情報を人工衛星を経由して管理会社に送信する発信機を取り付ける。携帯電話やPHSの基地局を利用していたこれまでのタイプとは異なり、沖合に流された場合でも位置を確認できる。
流す模擬ごみは3個で、鳥取市の沖2キロの地点から放流。位置情報は1日10回程度発信され、その都度データが記録されるため、詳細な漂流ルートが判明する。
出典:産経ニュース