京都市:業者回収のマンションごみ、4月から分別へ 排出量減らず義務化
2010/01/22
環境省
京都市はごみの排出量削減のため、マンション住民にも4月からごみ分別を義務付ける。市内のマンションでは民間業者がごみ収集をする例が多いため、市の有料指定袋制が導入できず分別が徹底されていなかった。
6月からは業者による回収であっても透明ごみ袋での排出を義務化し、守られない場合は収集しないよう業者に指示する。
市は06年10月から家庭系ごみに有料指定袋制を導入。普通ごみ▽缶、びん、ペットボトル▽プラスチック製容器包装に分けるよう義務付けた。事業系ごみに分類されるマンションごみは、市ではなく民間業者に収集される例が多く、市による収集手数料が含まれる有料指定袋を使用させることはできなかった。
この結果、05年度と比較して08年度の家庭系ごみの排出量は20%削減できたが、マンションや事業所から排出される事業系ごみは6%しか減らなかった。
◇市販の透明袋で
このため、市は4月からの一般廃棄物処理計画で事業系ごみの分別を義務付ける。2月からチラシやホームページなどで分別義務化を周知した上で、マンション管理業者に対してごみの分別方法などを市に届け出るよう求める。さらに6月からマンションや事業所のごみは市販の透明ごみ袋で排出するよう義務化する。
08年度に民間業者が収集した事業系ごみは約23万トン。市は11年度までにマンションのごみ0・3万トンと事業所のごみ2・1万トンの計2・4万トンを削減したい考え。
出典:毎日新聞社