不法投棄やめさせ隊:初手柄 パトロール中発見、回収業者検挙に協力 /神奈川
2010/07/16
環境省
◇横浜・都筑の農家155人で組織--初手柄
横浜市都筑区池辺の農家155人で組織する「不法投棄やめさせ隊」=栗原進隊長(77)=が、パトロールで不法投棄を発見し、投棄した回収業者のスピード検挙に結びつけた。昨年1月の結成以来、初のお手柄だ。
男性隊員(44)が6月22日午前6時ごろ、軽トラックでパトロール中道路脇に廃棄物を見つけた。JA横浜を通じて都築区に通報、区職員が投棄物から市内の男性の名前を見つけた。
都築署が男性に事情を聴いたところ「回収業者に託した」といい、同市南区の業者の男(45)が検挙された。
池辺農業専用地区は約60ヘクタールで、港北ニュータウンに隣接する。農作物に影響するため防犯灯も設置しにくく、夜間は暗い場所が多い。このため、不法投棄が多発している。
昨年1月、農家が集まり「やめさせ隊」を結成。農作業に使う軽トラックに「通報車」のワッペンを張り、定期的なパトロールを始めた。
発見した隊員は「毎日2回、パトロールしている。現行犯でないと検挙が難しいが、今回は努力が報われた」と笑顔を見せた。栗原隊長は「パトロール隊と行政、警察の連携を今後も続け、不法投棄の根絶に努めたい」と意欲を見せた。
出典:毎日新聞社