一般と産業を一本化/豊橋市
2011/02/23
環境省
豊橋市は 「第2次環境基本計画」 「廃棄物総合計画」 の素案をまとめた。環境基本計画では地球温暖化防止などの社会情勢を背景に、地域の自然環境だけでなく、地球環境の保全を意識した施策を展開。
廃棄物計画はこれまで、一般廃棄物と産業廃棄物に分かれていた計画を一本化し、総合的な廃棄物行政の方向性を示した。今年度末に策定し、計画期間は、いずれも来年度から10年で、5年後に社会情勢などの変化に応じて見直す。
環境基本条例は1999年度に策定した現計画を初めて見直す。 基本理念は、 温暖化や生物多様性など地球規模での環境問題がクローズアップされる近年を反映した 「地球の未来 ここから見直そう」。地球のために、市民が自分たちでできる環境活動に取り組むことを呼びかけるものとなった。
目指す環境像は、持続可能な社会を目指す「未来につなぐ豊かな心と自然が織りなすハーモニー」。
実現のための目標は①低炭素社会の実現により保全する地域環境②多様な生物が生息し、人と共生する自然環境③資源を大切にし、循環を基調とする社会環境④健全で快適な生活環境⑤環境への意識と知恵をはぐくむ文化環境―の5つ。
太陽光発電システムの設置量を2万キロワット、今後10年で160の事業を展開する。
2020年度のごみ排出量を、09年度比10%、市民1人1日当たりの家庭ごみ排出量を同比7%減量することを目標に掲げた。
これを達成するための重点的な取り組みは、指定ごみ袋制度や有料化などの 「ごみ減量への経済的手法の導入」、 一定規模以上の事業者に廃棄物の減量目標値や減量マニュアルを配布して指導する 「事業系ごみの減量計画と指導強化」 など8つを定めた。
とはいえ、前計画で定めた各目標の達成状況は悪い。
99年度を基準とした今年末の目標値に対し、昨年度の実績は、家庭系ごみの目標5%減に対し0・6%減。 事業系ごみは5%減の目標に対し、逆に9・4%増えた。リサイクル率も目標28%に対し17・1%と達成には程遠い状況。今後、市民の一層の努力が求められる。
市の最終処分場は来年度、同市高塚町の現処分場の隣に整備した新処分場の利用を始める。 これにより、市は向こう16年分、26年度までの最終処分地を確保したとしている。
出典:東日新聞