リサイクルで無理なく サンタクロースプロジェクト 被災地の子におもちゃを
2011/09/26
環境省
県内の産業廃棄物処理業者などが資源ごみを募って換金し、東日本大震災の被災地の子どもにおもちゃを贈る「サンタクロースになろう!プロジェクト」に取り組んでいる。
事務局は「古新聞などを提供してもらう負担にならない方法なので、10年を目標に息の長い活動にしたい」としている。 (宮本隆康)
事務局を務める熊谷市の行政書士、高橋利行さん(52)が四月、津波で亡くした母親の似顔絵を描く保育園児の記事を読み、「自分にも何かできないか」と考えたのがきっかけだった。
活動を一過性にしないため、無理なく継続できる仕組みとして、今回の活動を発案。仕事で付き合いのある産廃処理業者や、廃棄物の適正処理に取り組む社団法人「環境適正推進協会」に呼びかけた。
本庄、さいたま、所沢各市の三業者が五月、取引先や従業員、周辺住民から資源ごみを募集した。集まった約二十万円で、おもちゃ約百五十個を購入。高橋さんらが六月、岩手県陸前高田市の小学校に届けた。
その後、熊谷市、白岡町に事業所を置く二社も活動に参加。計五社が事業所で常時、資源ごみを引き受けている。回収対象は、新聞紙や段ボールなどの古紙、古着、アルミ缶など。
高橋さんは「義援金を何万円も送り続けられる人は少なくても、一束の古新聞を持ち寄れる人はたくさんいるはず。活動の輪が広がってくれれば」と話している。
問い合わせは、高橋環境法務事務所の高橋さん=電048(530)7700=へ。
出典:東京新聞