ペット葬祭業の制度化検討へ 環境相、死体遺棄事件受け
2010/04/13
環境省
埼玉県飯能市の山林で約100匹の犬や猫の死体が見つかり、動物葬祭業者がそのうちの犬1匹を捨てた疑いで逮捕された問題で、小沢鋭仁環境相は13日の閣議後会見で「法律を見直さないといけないところがある」と述べ、葬祭業の許可制など新たな制度を検討する考えを明らかにした。
埼玉の事件では今月7日、飼い主から火葬を委託された犬の死体を不法に捨てたとして、廃棄物処理法違反の疑いで業者が逮捕された。業者は「火葬経費を浮かせるため」と供述しているとされる。
ペットの葬祭業をめぐっては法的な取り決めがなく、火葬や埋葬業の届け出などは必要ない。各地でトラブルが起こっていることから、条例で許可制度を定めている自治体もある。
小沢環境相は「(国としても)早急な対応が必要。法改正をできることから始めていきたい」と述べた。
2011年の動物愛護法改正に向けた議論の中で、ペットの移動販売など広がりを見せるペットビジネスに対する規制や登録制度なども含めて総合的に検討。必要に応じて、廃棄物処理法など他の法改正も視野に入れる考えだ。
出典:asahi.com