プランテック、産廃発電プラント拡販-節電ニーズに対応
2012/02/28
環境省
プランテック(大阪市西区、勝井征三社長、06・6448・2200)は、産業廃棄物による発電プラントの提案を本格化する。東日本大震災後の電力不安を背景に節電ニーズが強まっていることに対応する。
独自開発の竪型ストーカー式焼却炉「バーチカル炉=写真」と、排出ガス集じん装置を組み合わせた廃棄物発電を提案し、民間を中心に焼却炉の更新需要を取り込む。
同社のバーチカル炉は一般的なストーカー式焼却炉とは異なり、乾燥・燃焼・後燃焼などの各工程を垂直に積み上げた構造で、燃焼効率が高い。燃えにくい産業廃棄物や医療廃棄物を安定燃焼できる。このバーチカル炉に、焼却時のダイオキシン発生を抑える独自開発の乾式反応集じん装置を組み合わせて提案する。廃棄物発電に対する潜在需要を掘り起こす。
同社は2011年10月期にバーチカル炉の受注高が100億円を突破した。12年10月期も廃棄物発電プラントの本格提案でバーチカル炉を拡販し、100億円規模の受注を目指す。またプラントのコスト競争力を高めるため、海外調達に乗り出す。
現在、海外から輸入している部材はほぼゼロだが、一般製缶や加工の必要ない機器などを中心に海外サプライヤーを開拓する。
2014年10月期をめどに海外調達率を金額ベースで20―30%に高める計画。
出典:日刊工業新聞