ゴミ収集車にバイオ燃料青森市天ぷら油リサイクル
2010/05/07
環境省
青森市は今月から、一部のゴミ収集車の燃料に、家庭で出た使用済み天ぷら油を精製したバイオディーゼル燃料(BDF)を導入した。
市環境政策課によると、BDFは、呼吸器障害などの原因となる黒煙の排出量が軽油の3分の1以下で、酸性雨の原因となる硫黄酸化物もほとんど発生しない環境に優しいエネルギーとして知られる。
また、市が昨年実施した試験走行では、1リットルあたりの走行距離は3~4キロで軽油とほとんど変わらず、燃料フィルターなど必要となる部品交換も1台につき約3万6000円と低コストだったため導入を決めた。
市は今月1日の導入に合わせ、サラダ油やオリーブオイルなど植物性油を各家庭から回収。民間業者に精製を委託し、まずは5台のゴミ収集車の燃料に使用している。業者との契約単価も軽油より安上がりだ。
回収は来年3月末まで。天かすなどを取り除いて冷まし、ペットボトルなどの容器に入れて専用の回収箱に入れる。バターなど動物性油は回収しない。回収箱は、市内の各市民センターや「マエダストア西バイパス店」など市内16か所に設置している。
問い合わせは、市環境政策課(017・761・4412)へ。
出典:読売新聞