ガス抜き徹底を呼び掛け/ごみ収集車の火災多発
2010/05/25
環境省
香川県高松市でごみ収集車の火災が多発している。ガスの残ったカセットこんろ用のボンベやスプレー缶、ライターなどの混入が原因。2009年度は17件、08年度は13件だったが、本年度は4月に3件が相次いだ。
ハイペースで起こる火災を受け、市環境業務課は「爆発事故にもつながりかねず、カセットボンベやスプレー缶は必ず穴を開けてから出してほしい」とルールの徹底を呼び掛けている。
高松市では、カセットボンベやスプレー缶は穴を開けてガスを抜き、「缶・びん・ペットボトルごみ」として出すのがルール。しかし缶内にガスが残っていた場合、収集車内で機械に巻き込む際に出る火花が漏れたガスに引火、火災になるケースが多いという。
火災が起きると作業員の危険に加え、消火作業を余儀なくされる影響で収集時間の遅れにもつながる。4月は5、8、19日に、走行中の収集車で火災が発生した。原因は2件がカセットボンベ、1件はガスこんろ内の電池からの引火とみられる。
このほか、ライターが原因のケースもある。ライターは、使い切ってから「有害ごみ」として出すルールが守られれば収集車には入らないが、破砕ごみなどに混入しているという。
市環境業務課では「作業員が気付いた時は穴を開けたりしているが、とても対処しきれない。家庭でごみの正しい出し方を再確認してほしい」としている。問い合わせは同課〈087(834)0389〉。
出典:四国新聞社