ごみ減量:市民意識は高いが…具体的な取り組み低調--大阪市調査 /大阪
2009/04/08
環境省
大阪市は7日、ごみ減量やリサイクルについて市民の意識は高いものの具体的な取り組みでは低調な分野があるとの調査結果をまとめた。市は市政運営方針の重点施策にごみ減量を掲げており、調査結果を基に対策を進める。
08年12月~今年2月、市民2500人に調査票を送り、6割の1503人が回答。調査結果によると、ごみ減量に「積極的に取り組んでいる」「努めている」は65・3%で、「取り組みはしていない」「特に意識していない」の30・5%を大きく上回った。
具体的な取り組みでは、区役所などで受け付けている紙パックや乾電池、蛍光灯などの拠点回収を「利用していない」「知らない」は82・1%で、「よく利用する」「利用したことがある」は14・6%にとどまった。町内会などの古紙集団回収も「出したいが未実施」「知らないが出したい」が23・3%あり、回収態勢や告知の不十分さをうかがわせた。
昨夏に建て替え計画が凍結された市内最古のごみ焼却施設「森之宮工場」(城東区)に絡んだ質問では、建て替え否定派は56・9%で、肯定派の16・2%を上回り、根強い反発が明らかになった。
市家庭系ごみ減量担当の村上勝幸課長は「古紙回収は市全域を網羅するよう努め、拠点回収はスーパーに専用ボックスを設置し、回収場所を増やしたい」と話した。
出典:毎日新聞