ごみ収集車の火災が続発しています
2009/11/27
環境省
ガスボンベ廃棄原因
加古川市で不燃ごみの収集車が火災を起こすケースが相次ぎ、今年度の被害額が約70万円と2005年度以降で最悪になっている。
資源ごみ扱いのカセットコンロ用のガスボンベなどが一緒に捨てられるためで、困惑した市は今月から袋の中を確かめてから回収している。来年度には袋での回収を別の方法に切り替える方針で、本格的な鍋シーズンを控え、市は「マナーを守ってほしい」と訴えている。
市によると、5月から6件発生。10月は7、21、28日、11月は4日に起きている。いずれもガラスや金属、陶器などの不燃ごみの回収日で、一緒に捨てられたボンベがつぶされてガスが車内に充満し、金属が擦れ合ってできた火花が引火しているとみられる。
火災で投入口を焼損したり、電気系統が故障したりして、修理に約30万円を要するケースも。そのため、市は回覧板で「缶は穴を開けてから資源ごみへ」などと呼び掛け、11日からは収集車が市内30~50か所を回る際、作業員が袋の中を一つずつ点検している。
来年4月からは袋での回収は中止する予定。近く専用カゴ(縦43センチ、横63センチ、高さ33センチ)の中に不燃ごみを入れてもらう案を町内会に持ちかけるという。
播磨地域では、姫路市でも4月~11月に5件の火災が発生しており、市が注意喚起している。
加古川市環境第1課の担当者は「近くで人が作業しており、けが人が出ても不思議ではない。軽く考えないでほしい」と訴えている。
出典:読売新聞