【海外情報】輪ゴムを落とす郵便配達員に罰金=英監視機関
2009/04/07
環境省
英国のごみ監視機関「Keep Britain Tidy」は6日、郵便配達員が手紙を束ねる赤い輪ゴムを道に捨てた場合にも、例外なく罰金80ポンド(約1万2000円)を課すべきだとの見解を示した。
同団体のディッキー・フェルトン氏は「輪ゴムは犬のふんや食べかけのピザほど目立たないかもしれないが、ごみには変わりない」と指摘。庭先やガレージ前など家の敷地内にも落とされているので量を測定するのは難しいが、同団体の推計では英国の道路の6%に赤い輪ゴムが落ちたままになっていると述べた。
一方、英国の郵便会社ロイヤル・メールの広報担当者は「郵便配達員にはごみを落とさないよう常に厳しく指導しており、大部分の輪ゴムはリサイクルされている」と述べ、すでにこの問題には取り組んでいることを示している。
同社に23年間勤務しているというロンドンの郵便配達員の1人は、「ばからしい考えだと思う。上司から輪ゴムを落とさないように言われており、たまたま誤って落とした輪ゴムに罰金を課すのはおかしい」と反論。同社の輪ゴムは落としたときに気が付きやすいように赤い色が付いているのだと説明した。
ごみ監視機関は、輪ゴムの落ちている状況を把握するため、4月末までに赤い輪ゴムが落ちているのを見つけた場合は、同団体に送るよう呼びかけている。
出典:ロイター