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【エコカーワールド10】電動ゴミ収集車で低騒音化

2010/06/07

環境省

 6月5、6日の2日間、横浜赤レンガ広場で開催された「エコカーワールド2010」に、極東開発工業はゴミ収集車の作業中におけるCO2排出や騒音を抑える電動ごみ収集車を展示した。

 『eパッカー』と名付けられたこの電動ゴミ収集車は、ゴミ圧縮装置を駆動させる動力源をエンジンからモーターに変更、バッテリーには三菱自動車の『i- MiEV』に使われるリチウムイオンバッテリーを搭載している。(車台の部分は通常のエンジン車を使用)

 これまでのゴミ収集車では、エンジンを動力源として使用するためアイドリング回転数も上がり、収集作業をする際にはかなりの騒音を発生させていた。今回、ゴミ圧縮装置を電動化することによりエンジンを停止することができ、低騒音での作業が可能となっている。

 価格は通常モデルのおよそ2倍と高額になるが、極東開発工業経営企画部の則光健男部長は「価格上昇分はほぼバッテリーの価格にある」と語る。市場での反響について則光氏は「既に第1号車が京都市に導入されておりまして、環境保護への意識が高い市町村からの問い合わせもあります」と、良い感触をつかんでいるようすであった。

 eパッカーは、電気自動車の量産化によるバッテリー価格の低下を見越しての市場導入のようで、時期を同じくして各特装車メーカーも同種の製品を発表している。

 現状では、高額なバッテリー価格が強調されてしまうが、電動化による低騒音を利用して、道路が混雑しない早朝や深夜での収集作業も想定でき、運用方法によっては想像以上にCO2排出を抑えることも可能にする製品であるといえる。

出典:Response

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