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爆発前「ガソリン臭」 千葉の工場 重傷作業員が証言

2013/11/16

ニュース

 千葉県野田市の産業廃棄物処理会社「エバークリーン」(本社・東京都千代田区)千葉支店にある廃油精製工場「千葉リサイクルセンター」で作業員二人が死亡した爆発事故で、重傷を負った作業員が「蒸留施設内でガソリンが気化したような臭いがして、白い煙が上がった。機械を停止したが爆発した」と話していることが、県警への取材で分かった。新たに軽傷者が二人いたことも判明、重軽傷者は十八人となった。
 県警と野田市消防本部は事故から一夜明けた十六日、業務上過失致死傷容疑でセンター内の現場検証を行った。午前十時から、警察と消防合わせ四十人体制で始め、爆発した建物や周囲を調査した。半径六百メートルの民家や建物の被害状況も調べる。会社側は、工場東側の蒸留施設で廃油から不純物を取り除く遠心分離機付近から煙が上がったと説明しており、県警は作業方法も含め原因解明を急ぐ。
 爆発があった蒸留施設は壁がなくなって骨組みだけとなり、配線類が力なく垂れ下がる。周辺の敷地内には壁のコンクリート片やガラスなどが散乱し、周囲には消火剤がまだ残っていた。センター前には犠牲者を追悼する花束が置かれていた。
 隣のタンクにも、コンクリート片が飛び、工場内の別の建物も窓ガラスがすべて割れ、枠もぐにゃりと曲がっていた。
 エバークリーン社の社員たちは周辺の民家を訪れ、被害の確認とおわびをした。同社役員の川野高弘さんは「すぐに補償し、今日中には答えを出したい」と話していた。

出典:東京新聞

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