新ごみ処理施設着工/敷地造成始まる
2013/10/25
ニュース
長年の懸案事項だった新ごみ処理施設の敷地造成工事が22日、現施設=平良西仲宗根=に隣接する建設用地で始まった。敷地面積は2万6300平方㍍と、現施設5000平方㍍の5・26倍。新焼却施設は敷地造成と設計を終え次第、工事に入り、2015年度の供用開始を目指す。
造成工事の地鎮祭には、関係者らが出席し玉串奉納やくわ入れなどの儀式で工事の安全を祈願した。
今回の造成工事は第1期で、面積は1万9100平方㍍。工事は1~3工区に分け、それぞれ①古波蔵組・上地開発JV②久貝土建・大昭建設JV③先嶋建設・マルサンテックJV―が請け負った。3工区合計の事業費は約3億5000万円。
新ごみ焼却施設は、築後36年たった現施設の老朽化に伴い建設する。
神事後、下地敏彦市長は「ごみの処理は、休むことはできない。いつ止まるかと心配していたが、着工することができた。安心してごみ処理ができるよう早期完成を目指したい」と述べた。
新施設建設は地域住民の合意を得て、環境アセスメント(環境影響評価)もクリアし実現の運びとなった。
新焼却施設はごみを収容するピットのごみ投入口とごみ収集車が出入りするプラットホームに扉とエアーカーテンを設置し臭いを施設外に出さないようにしたのが現施設と大きく違う点。ピット(約3000立方㍍)の容量拡大やプラットホーム(500平方㍍以上)の設置などに伴い建築面積は、2400平方㍍以上とかなり広く計画した。出入り口は現在の南側から、北側に変わる。
1日当たりのごみ処理能力は63㌧。焼却施設の工事請負については今年3月に32億6000万円で3社共同のJVと契約を交わした。
リサイクルセンター(工場棟、プラザ棟)は16年度着工、18年度完成を予定している。プラザ棟にはリサイクル品の展示室や研修室などを設ける。
出典:宮古毎日新聞