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余剰生コン不法投棄の疑い 愛知県警、会社社長ら逮捕

2013/10/01

ニュース

 新東名高速の建設工事で余った生コンクリートを不法投棄したとして、愛知県警は30日、廃棄物処理法違反の疑いで、生コン製造会社「スエヒロ産業」(愛知県新城市)社長安形憲二容疑者(63)ら3人を逮捕した。同容疑でスエヒロ産業も書類送検する方針。県警は、同社が昨年6月以降、約1000立方メートルの生コンを不法に捨てたとみて調べている。

 逮捕容疑では、安形容疑者らは、新城市内で建設中の新東名高速の工事で使用する生コンを受注し、工事に使われなかった生コンの残り約5トンを昨年11~12月、新城市乗本の自社所有地の山林に運搬し、捨てたとされる。3人はいずれも「不法投棄になるとは思わなかった」などと容疑を否認している。

 工事関係者によると、スエヒロ産業は東三河地域の有力生コン製造会社で、2014年度開通予定の新東名高速浜松いなさジャンクション(浜松市北区)―豊田東ジャンクション(愛知県豊田市)の建設工事を請け負うゼネコンに生コンを供給。今回捨てたとされる生コンは、橋やトンネルなど土木工事に使った残りという。

 経済産業省によると、余った生コンは、加工して路盤材などに再利用するか、粉砕処理したり砂や石に分別したりして、産業廃棄物として認可を受けた処分場に捨てるよう指導している。投棄場所は豊川沿いの谷あいで、新東名高速の建設現場から南に数百メートル。斜面に壁を立てダム状にした約570平方メートルの敷地に、生コンが流し込まれていた。

 安形容疑者は1997~2007年、新城市など奥三河地域の生コン業者でつくる東愛知生コンクリート協同組合(新城市)の理事長を務めた。

出典:中日新聞

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