呉の補助金詐欺:産廃処理会社に県が返還請求 社長ら起訴 /広島
2013/09/11
ニュース
産業廃棄物のリサイクルを推進する事業で、県から補助金をだまし取ったとして呉市の産業廃棄物処理会社「西尾興産」の社長ら5人が逮捕・起訴された事件で、県は9日までに同社に補助金など約1億円の返還を求める訴えを広島地裁に起こした。
県は、生ごみなどの有効活用を目的に「産業廃棄物排出抑制・リサイクル施設整備費助成事業」として総事業費の3分の1(上限1億円)を補助金として交付。同社は、生ごみを肥料や飼料にする機械を実際の価格より水増しして申請していたとされる。
提訴は6日付。県は同社に対して6月17日、約9200万円の補助金の返還命令を出したが、期限の7月6日までに返還されなかった。そのため、違約金に当たる加算金を加えた1億400万2500円などの返還を求める提訴に踏み切った。
一方、県は同様の事件に絡み役員が逮捕・起訴された「寿総業」(安佐南区)に対しても、補助金約5540万円と加算金約730万円の計約6270万円を返還するよう命じたが、こちらは7月に返還された。
出典:毎日新聞