ごみ燃やし発電、肥料に エネルギープラザ完成
2013/09/07
ニュース
伊賀市予野(よの)で、地元の廃棄物処理会社「三重中央開発」が百億円以上かけて十年前から進めていたごみを燃やして発電したり、肥料にしたりする施設「エネルギープラザ」が完成し、六日、現地で完成式があった。
四十万平方メートルの敷地に、一日二百三十七トンの廃棄物を燃やせる焼却炉を、二基備える。排熱で蒸気タービンを回して、約百七十キロワット時の発電をし、施設内で利用する。生ごみを肥料にし、建設資材も作る。
排熱を封じ込めた資材をトラックで同市西明寺(さいみょうじ)の宿泊施設「ヒルホテル サンピア伊賀」に運び、熱源として再利用する実験にも取り組む。近く試運転に入り、十一月からの本格操業を目指す。産廃だけでなく、一般廃棄物の受け入れも想定。同社はごみの最終処分場の増設も目指している。
完成式には、地元選出の県議や市議らのほか関係者三百六十人が出席、施設を見学した。同社の金子文雄社長が「地域の理解なしでは実現できなかった」と住民の協力に感謝を述べた。川崎二郎衆院議員は「エネルギーを再利用することは、日本として重要」とあいさつ。鈴木英敬知事は「エネルギーの地産地消を県全体で考えるべきだ」と話した。
出典:中日新聞