投棄ごみ撤去へ本腰 広島市
2013/09/01
ニュース
広島市は、市街地周辺の山中などに投棄されているごみの撤去に本腰を入れる。今春定めた「ごみのないまちづくりアクションプラン」の施策の一つで、本年度から3年かける予定。第1弾として今月、安芸区と安佐南区で作業をした。
安芸区矢野地区では28~30日に絵下山(えげさん)登山道沿いで取り組んだ。急斜面に、空き缶をはじめ、靴や電化製品、タイヤ、廃材などが散乱。委託を受けた産廃処理会社の作業員が手作業で拾い集めた。
地元の清掃ボランティアの手に負えず、長年放置されていたテレビなどはクレーンを使って引き揚げた。作業に当たった産廃処理会社によると、家庭ごみも事業ごみもあり、注射器など危険物も交じるという。
市は昨年度、アクションプランの策定作業とともに市内を調査し不法投棄場所を60カ所余りピックアップ。本年度は撤去費1千万円を予算化した。地権者や警察などの協力を得て順次撤去する。
市環境局業務第1課は「ごみがごみを呼ぶ連鎖を防ぐためにも、市民自らきれいにする自覚を」と訴え、監視カメラの導入も検討している。
出典:中国新聞