焼却場の使用延長交渉が決裂 大津クリーンセンター
2013/08/28
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大津市大石中の大津クリーンセンターごみ焼却場の使用期間延長をめぐって、市と地元の大石学区自治連合会の交渉が決裂した。二十七日に市などへの取材で分かった。市は南部の同センターが利用できなくなる来年以降、県外の民間施設で市内で出されたごみの一部を焼却する方針。
センターは一九八三年に操業開始。これまでに三度、使用期限を迎えたが、市と自治連の交渉で期間延長してきた。現在は年間一万トンを焼却している。
市は施設の老朽化を理由にごみ処理施設の見直しを進める。現在は南部のセンターのほか、北部と中部の二カ所が稼働。市は北部と中部には近隣に新しい施設を建設するが、経済的な問題から南部には新施設を建設しない方針を固めている。
交渉で市側は中部の新施設が稼働する二〇二〇年までの延長を打診したが、自治連側は南部に新施設ができないことなどを理由に延長を認めなかった。
市はセンターで処理していた分の可燃ごみを三重県伊賀市の民間業者で処理してもらう方針。一七年度までには北部と中部の二施設だけで市内のごみ全てを焼却できるよう紙ごみ分別などのごみ減量化を進める。
市はセンターの資源ごみを処理する施設については使用期間延長を引き続き打診していくが、交渉が決裂すれば、缶やペットボトルなども市外で処理せざるを得ないという。
出典:中日新聞