伊藤園の茶殻リサイクル商品、10年で100種類超える-“抗菌・防臭効果”が人気
2013/08/20
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伊藤園が手がける茶殻リサイクルシステム事業が順調だ。同事業の第1弾商品であるお茶入り畳「さらり畳」の投入から10年が経過。商品アイテムは約50種類、タイプの違いなどを含めると100種類で、封筒、カレンダー、ペン、公園ベンチなど多岐にわたる。お茶の持つ“抗菌・防臭効果”イメージに加え、資源の有効利用で環境対応をアピールした点が人気につながっているようだ。
提携企業と強度を確保した公園ベンチも製作
「茶殻リサイクルシステムの知名度が上がったためか、問い合わせの企業数が増えている」と同事業を担当する開発一部第四課の佐藤崇紀氏は手応えを感じる。看板商品の緑茶飲料「お~いお茶」の売り上げ拡大に伴い茶殻が増加。これを有効活用できないかと考えたのが始まりだった。
茶殻には抗菌や防臭効果を持つ緑茶ポリフェノール、いわゆるカテキンが残存する。これをリサイクル利用して商品化すれば付加価値になるが、問題はコストだった。
出典:日刊工業新聞