京都市:ごみ焼却灰溶融施設建設、業者と契約解除 /京都
2013/08/05
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京都市は2日までに、トラブルが相次ぎ引き渡しが遅れていたごみ焼却灰溶融施設(伏見区)について、工事を請け負う住友重機械工業(東京都)との契約解除を決め、同社に口頭で告げた。週明けにも正式に文書で通告する予定。
ごみ焼却灰を高温で溶かして容量を減らし最終処分場の延命を図る目的の施設で、2005年に同社と約114億円で契約した。10年5月末までに完成し引き渡されるはずだったが、試運転で基準値を上回るダイオキシンが排水から検出されるなど相次ぐトラブルで延期に。同社は一日につき約200万円の遅延損害金を市に支払った上で昨年7月、改善後の引き渡し期限を今年8月末としていた。しかし6月の試運転で再びトラブルが発生。市は同社や学識経験者らの意見を踏まえ、期限に間に合わないと判断した。
市は既に建設されている建物の撤去を求め、損害賠償請求も検討する。再度、計画するかは未定という。同社は「正式な文書通告を受けてから検討を加え、対応をお知らせする」としている。
出典:毎日新聞