損賠提訴:「ブログで名誉毀損」 佐久などの廃棄物処理会社2社、市民団体代表を /長野
2013/07/30
ニュース
廃棄物最終処分場についてのブログなどの記述で名誉を毀損(きそん)されたとして、佐久市などの廃棄物処理会社2社が、ブログを開設した「放射能を考える佐久地区連絡会」の長岡直仁代表(54)=小諸市=を相手取り、それぞれ約1000万円の損害賠償を求める訴えを長野地裁佐久支部に起こし、第2回口頭弁論が29日にあった。長岡代表側はいずれも請求棄却を求め、争う姿勢を示した。
訴えを起こしたのは佐久市の「フジコーポレーション」(山口幸男社長)と、小諸市の「イーステージ」(鈴木宏信社長)。
訴状によると、長岡代表がブログに、フジコーポレーション処分場(小諸市)は「焼却灰埋め立て時、舞い上がりが確認」、同じくイーステージ処分場(同)は保有水の「漏えいの可能性が極めて高い」などと記述したのは原告の名誉を毀損すると主張している。
これに対し、29日記者会見した長岡代表は「表現の自由を抑圧し、力も資金もない市民運動を封じ込めようとするスラップ(威圧)訴訟だ」と反論した。
連絡会は2011年夏、東京電力福島第1原発事故の影響による放射性物質を含む焼却灰がフジコーポレーション処分場に搬入開始後に発足し、勉強会や県などへの要請活動をしてきた。
出典:毎日新聞