町に7千万円支払い命令 三重・紀北町の産廃建設訴訟
2013/07/12
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産業廃棄物処理施設の建設計画をめぐり、三重県紀北町の業者が、同町を相手取って60億円の支払いを求めた損害賠償請求訴訟の判決が11日、津地裁であった。戸田彰子裁判長は原告の訴えを一部認め、町に7307万円の支払いを命じた。
判決によると、業者がプラント建設会社に支払った約6600万円の損害については町の処分との因果関係が認められるとし、遅延金などを含めた支払いを命じた。一方で、事業で得られたはずの利益は算定が困難として、残りの約59億3千万円については、損害とは認定できないとした。
原告側は「実態がきちんと評価されず、残念」と話し、控訴する方針という。
被告側の尾上寿一町長も「賠償額の根拠がないと主張してきたので残念。控訴については弁護士や議会と相談したい」と話した。
出典:朝日新聞