峠に鶏550羽の死骸、不法投棄容疑で県警捜査
2013/05/08
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朝倉市と嘉麻市の境にある八丁はっちょう峠で4月下旬、大量の鶏の死骸が見つかった。通報を受けた県の機関がサンプルを回収して分析したところ、鳥インフルエンザには感染していないことが確認された。県警は、何者かが不法投棄したとみて、廃棄物処理法違反の疑いで捜査している。
県や両市などによると4月22~29日、道路パトロール中の県職員や住民らが相次いで発見。いずれも国道322号沿いの土手下や谷で、嘉麻市では4か所で計約350羽、朝倉市では7か所で計約200羽が確認された。腐敗したり、野生動物に食べられたりして原形をとどめていないものが大半という。
嘉麻市は1日、約700キロを回収し、焼却。朝倉市も3日、回収作業を始めた。同市秋月野鳥の現場では、県北筑後保健福祉環境事務所と朝倉市の職員ら10人が防護服とマスク、ゴーグルを着用し、国道から約10メートル下の谷に下りてスコップなどで死骸を集めた。業者に引き渡し、焼却処分する。同市で見つかった死骸は食肉用に飼育されたブロイラーとみられるという。
八丁峠では2011年8月にも、鶏の死骸2百数十キロが投棄されているのが見つかっている。
出典:読売新聞