建設中の産廃処分場公開 薩摩川内市民ら視察
2013/05/07
ニュース
県環境整備公社は1日、薩摩川内市川永野町に建設中の産業廃棄物最終処分場「エコパークかごしま」(仮称)を市民や報道陣に公開した。約170人が視察し、工事の進み具合などについて公社の職員から説明を受けた。
公社によると、処分場は約4ヘクタールで、産業廃棄物約60万立方メートルを埋め立てることができる。2011年9月から始まった建設工事の進捗(しんちょく)率は3月末現在で42%。埋め立て地の底部と側面がコンクリートでおおむね覆われた。今後は屋根の建設などが本格化する。
当初は来年3月の完成を目指していたが、敷地内のくぼ地に25万立方メートルの雨水や地下水がたまり、排水作業などに時間がかかったため、来年9月に延長された。施工方法の一部変更などで、総工費も77億7000万円から96億円に拡大している。
公社の横山隆一専務理事は「市民の皆さんに視察を通して理解を深めてもらおうと企画した。安全性の高い施設を目指し、一日も早い完成に向けて取り組んでいく」と述べた。
この処分場を巡っては、遮水シートの破損や斜面の崩壊で地下水が汚染される可能性があるなどとして、地元自治会や市民団体らが建設中止を求めており、訴訟も検討している。
出典:読売新聞