遮水シートに穴 明野処分場、異常検知で
2013/05/07
ニュース
北杜市の明野処分場で昨年12月、漏水検知システムが異常値を示した問題で、異常値を示した地点の水漏れを防ぐ遮水シートに1~2ミリの穴が開いていたことが30日、原因究明にあたる調査委員会の現地調査でわかった。穴付近のシートの上面と下面には検知システムの銅線があることから、調査委では「穴を通じて銅線が直接接触し、電流が流れたことが異常値を示した原因では」としている。
穴は、3層の遮水シートのうち、一番上のシートで開いていた。調査委の委員長、沢俊行・広島大大学院特任教授は、「何らかの大きな力が施工段階に加わって開いた可能性がある」と話した。調査委は調査結果をまとめ、7月に処分場を運営する県環境整備事業団に報告する。
同処分場では異常検知によって廃棄物の搬入が停止しており、県は7月までの停止で損失額が1億7000万円程度になることを明らかにしている。
出典:読売新聞