御坊市の産廃最終処分施設の設置を許可 和歌山県
2013/03/26
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和歌山県御坊市塩屋町の森岡地区で民間企業が進めている産業廃棄物最終処分施設の建設計画について、県は25日、設置許可を出した。管理型最終処分場の設置は県内で初めて。
大阪府和泉市の「大栄環境」が計画した。森岡地区の25万7千平方メートルに管理型最終処分場と破砕施設を造る。運用開始は1年半~2年後の見込みという。
計画によると、最終処分場は約6万5千平方メートルで、埋立容量は約134万5千立方メートル。廃プラスチックやゴム、ガラスなどと、管理型で扱うことのできる紙くず、木くず、繊維くずの合計8品目を扱う。焼却灰は扱わない。
同社は2010年11月に生活環境影響調査表を添付した設置許可申請書を県に提出。県は御坊市など関係自治体や住民から意見聴取をするとともに廃棄物処理法に基づき審査。地震に対する安定性、遮水工や浸水処理設備の設置に問題がないこと、環境保全対策が取られていることなどから許可を決めた。
最終処分場の設置については、住民から「粉じんで近隣の給食センターに影響があるのではないか」などの意見が寄せられ、地元団体が10年8月から今年3月にかけて約4800人分の反対署名を県に提出していた。
出典:紀伊民報