太陽光パネルのリサイクル装置
2013/02/28
ニュース
財団法人「北九州産業学術推進機構」が、地元企業と開発を進めてきた太陽光発電ソーラーパネルのリサイクル装置が、北九州市若松区南二島の工場で完成した。国からの委託事業で、総事業費は約5億円。
同機構によると、太陽光発電は新エネルギーの代表格として急速に普及しているものの、廃棄パネルのリサイクル方法は確立されていない。パネルの寿命は約20年で、2030年頃には年間500万枚以上のパネルが廃棄されると推計している。パネルは、ガラスと精密機器が樹脂で接合されており、同機構は、約500度の熱で樹脂をガス状に分化する処理方法を開発し、リサイクル率を95%に高めた。
開発したリサイクル装置は、一連の操作をほぼ全自動で行い、最大で年間12万枚の処理が可能だという。
14年度まで実証実験を行った後、試験的に廃棄パネルの回収業務を行い、17年度の実用化を目指すという。装置は20日、報道陣に公開され、同市の北橋健治市長も視察した。
出典:読売新聞