佐賀市ごみ投棄 市長「管理甘かった」
2013/02/18
ニュース
佐賀市の職員が業務で集めたごみを同市久保田町内のクリークののり面に繰り返し捨てていた問題で、佐賀市は16日、現場のごみを早急に撤去する方針を固めた。秀島敏行市長は現場を確認し、「役所の管理体制が甘かった」と陳謝した。
市循環型社会推進課によると、市は18日に現場のごみを市清掃工場(高木瀬町)に搬入して処理を始める予定。
秀島市長や松村健建設部長をはじめとする市幹部、市議らは16日午前、現場を訪れ、散乱した空き缶などのごみや町内清掃で出た浮き草などを確認した。松村建設部長は市南部建設事務所に対し、ごみの早期撤去のほか、隣接の残土置き場の一部に、ごみの仮置き場を整備するよう指示した。
この日の午後には、環境問題を啓発する市環境保健推進大会があり、秀島市長は冒頭のあいさつで今回の問題に触れ、「仮置き場に不法投棄と混同されるような置き方をしていた。現場を見ると不法投棄と言われてもしょうがない」と話した。
現場は、佐賀市久保田町の市が管理する残土置き場に隣接した東西約500メートルの旧堤防の通路沿い。市南部建設事務所の指示を受け、市施設管理センター南部分室の職員らが2007年の佐賀市合併以降、月に1回のペースで、同町内の水路にたまった空き缶などのごみを回収し、現場付近に捨てていた。市は「仮置き場だった」としている。
出典:佐賀新聞