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廃油リサイクルのアンジェロ バイオ燃料副産物で発電

2013/01/24

ニュース

 廃油リサイクル会社のアンジェロ(三重県松阪市)は、使用済みの食用油などからバイオディーゼル燃料を生産するとともに、家畜の糞尿(ふんにょう)などを発酵させてできる可燃性バイオガスを燃やして発電する国内初の複合施設を市内に建設する。

 同社によると、施設はともに国内最大規模。バイオ燃料を生産する過程でできるグリセリンなどの副産物もバイオガス生産に再利用できるなど、2つの施設が近接することでエネルギーを効率よくリサイクルできる利点があるという。

 農林水産省によると、バイオガスは家畜糞尿のほか、生ごみなどの有機物を微生物によって発酵、燃焼させて発電などに利用。バイオ燃料は使用済み食用油や植物油を化学反応させてできる油で、自動車などにも利用できる。

 同社によると、約2ヘクタールの敷地に建設し、バイオガス施設は年間6万トンの糞尿などの原料を受け入れ、発電能力は年約3000キロワット。バイオ燃料施設は年約1万6000トンの燃料を生産する。総事業費は約40億円で、同社は売電により年約9億円の収入を見込んでいる。9月にも建設工事を開始し、2015年1月の稼働を目指す。

 用地取得費を補助する松阪市の山中光茂市長は「市では牛など家畜の糞尿処理が課題。官民一体でごみの削減やエネルギー確保に取り組みたい」と歓迎している。

出典:SankeiBiz

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