岩手側ドラム缶からPCBなど検出/県境産廃
2012/12/03
ニュース
田子町と二戸市にまたがる県境の産業廃棄物不法投棄問題で、岩手県は28日、現場東側(通称・O地区)から見つかったドラム缶96本のうち、2本の内容物から有害物質ポリ塩化ビフェニール(PCB)など4種類の有害物質を検出した、と発表した。
PCBを含むドラム缶が見つかったのは同県側現場で初めて。県廃棄物特別対策室は「内容物は外部に漏れておらず、周辺環境に影響はない」としている。
対策室は10月3日にO地区でドラム缶(200リットル)の埋設を新たに確認し、11月20日までに計96本を現場から掘削し撤去。5本は空だったが、91本には廃油などが入っていた。
このうち、2本を抽出して分析測定を行ったところ、PCBやトリクロロエチレン、ベンゼンなどを検出した。
対策室は、ドラム缶の投棄状態などから、残る89本のドラム缶にも有害物質が含まれていると判断。気密性の高い特殊なドラム缶に入れて保管している。
対策室の中村隆再生・整備課長は「今後、適正に処理していきたい」と話している。
出典:デーリー東北新聞社