PCBを含む廃棄物の焼却実証試験の実施について(お知らせ)
2012/10/18
環境省
環境省は、鳥取県及び三光株式会社の協力を得て、PCBを含む廃棄物の焼却実証試験を実施することとしましたのでお知らせいたします。
1.趣旨
環境省では、PCBを含む廃棄物の処理体制の整備を図るため、平成17年度から、既存の産業廃棄物処理施設等において、焼却実証試験を行い、安全かつ確実に処理できることを確認してきました。
環境省では、PCBを含む廃棄物の処理体制の検討に向け、処理の安全性及び確実性を確認する観点から、焼却実証試験を引き続き行うこととしており、今般、関係自治体である鳥取県及び産業廃棄物処理施設の設置者である三光株式会社の協力を得て、焼却実証試験を実施することとしましたので、お知らせいたします。
焼却実証試験の概要は、以下のとおりです。
2.焼却実証試験の概要
(1)実施場所及び実施期間
三光株式会社(鳥取県境港市)
平成24年10月16日(火)~10月18日(木)
(2)実施内容
三光株式会社において、PCBを含む有機顔料、防護具等及び廃アルカリ、並びに絶縁油、コンデンサ及び抜油後の変圧器を焼却し、処理後のコンデンサ、変圧器、燃え殻、ばいじん、排ガス及び周辺大気等のPCB濃度等を分析することにより、周辺環境に影響を及ぼすことなく安全かつ確実に処理されていることを確認します。
焼却は、燃焼ガスを850℃以上に保ちつつ、2秒以上滞留させて行うものとします。
なお、実施に当たっては、廃棄物処理、分析、健康影響等に関する専門家の助言を得ることとします。
3.これまでの焼却実証試験の実施状況
平成18年3月から平成24年6月にかけて、PCBを含む廃棄物を試験試料として用いた焼却実証試験を14箇所の施設で合計32回実施し、いずれも試験試料が安全かつ確実に処理されたことを確認しています。