桑名の河川敷汚染:原因者不明で県、産廃撤去の公告 /三重
2012/10/15
ニュース
桑名市五反田の河川敷の地中からしみ出した廃油から10年10月、発がん性有害物質のポリ塩化ビフェニール(PCB)が検出された問題で、県は12日、原因者が不明だとして、有害物質を含む産業廃棄物の撤去を求める公告を行った。
県によると、現場は員弁川と藤川の合流点付近。07年9月、廃油がにじみ出しているのを確認、調査の結果、最大で基準値の1万9200倍のPCBが含まれていることが分かった。汚染面積は約1万5000平方メートル。土壌など汚染物量は約6万6000立方メートルに上る。県などが遮水壁を設置するなどしているが、下流約250メートルにある水道水源からの取水を停止するなどの影響が出ている。
公告は、PCBを含む産廃の撤去と周辺地下水を汚染しない措置を講ずることなどを求めた。着手期限は来年1月11日で10年間での履行としている。
県は今後も不法投棄者の調査を進めるが、特定できない場合は行政代執行などを検討する。
出典:毎日新聞